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「ドラッカーと会計の話をしよう」
最近何かと流行りのドラッカー本。 この本は、会社の会計と利益に焦点を当てて、ストーリー仕立てで噛み砕いて説明しています。 小さなイタリアンレストランを経営している純一。 年商1兆円の小売りチェーンの創業者、西園寺。 成田発ロサンゼルス行きの飛行機で偶然隣に座った2人が、フライトの間に交わす会話。 会社の目的とは何か、利益とは何なのか。 レストランの経営に苦しんでいる純一(と読者)に、西園寺がドラッカーのエッセンスを教える形で話は進みます。 純一の経営するレストランは、黒字であるにもかかわらず、資金繰りに苦しんでいます。 利益とは何なのか。 ドラッカーは、「利益というものは存在しない」と言い切ります。 存在するものは、「儲け」である。 利益と儲けはどう違うのか。 利益とは、その会計年度でむりやり区切って算出した、いわば「作られた数字」です。 会計を学ぶ2年生であれば、誰でも数字をいじることができてしまう。 儲けとは、稼いだ現金、つまり「キャッシュフロー」です。 銀行口座にどれだけの現金が入っているか、ということです。 また、どこの会社でも心当たりのあるようなことが書いてあります。 -- 売り上げが下がったからといって、トイレの石けんを買うのをやめたりしてはいけない。 好況だから予算を増額、不況だから減額というような場当たり的なことをするのではなく、 しっかりとしたマネジメントの判断で決定すべきである。 -- ほかにも興味深い事実がたくさん語られています。 もっともよい10%の商品が、全体の90%の売り上げを占めている。 逆に、90%のコストは、価値をうまない90%の活動に使われている。 管理可能な支出を増やすこと。 費用と資産は同じものであること。 キャッシュフローは未来を見ている。 利益は、過去を表しているにすぎない。 しかし、もっとも大事なのは以下ではないでしょうか。 -- 利益は、顧客が製品を受け入れた時点で発生する。 消費者へのアフターサービスまで含めて、製品のコストとして捉えるべきである。 消費者が、その製品のコストをすべて負担している。 製品の値段は、コストでなく顧客が払えると考える値段に依って決まる。 -- 大事なのは、会計には現れない、顧客の視点だというのです。 PR |
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