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「KAGEROU」。
著者は齋藤智裕。水嶋ヒロです。 本の内容そっちのけでなにかと話題になったこの作品。 実際に読んでみると、そのできばえの良さに驚きます。 主人公はビルの屋上で自殺を図る四十男。 そこに現れた謎の人物。 自殺を止めるでもなく、生きろと諭すでもない。 男は自分を、全日本ドナー・レシピエント協会の人間だと名乗る。 ドナーとは臓器提供をする人、レシピエントは提供を受ける人のことであり、両者の橋渡しをする団体だという。 つまり、自殺しようとする人間に声を掛け、自殺の手助けをするとともに、その体を数千万円で買う、その代金は自然な形で遺族に遺すというのである。 ここに2人の奇妙な契約が成立する。 設定の妙からつい先が読みたくなります。 ストーリーは決して目新しいものではありませんが、必要な伏線の張りと回収、無理のない自然なストーリー展開、納得感のある結末と、新人としては非常によくできていると思います。 ストーリーとか全然違うんだけど、「天国の本屋」を思い出します。 本を読んで心温まりたい人には強くおすすめ。 PR |
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