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【2024/11/22 18:57 】 |
ライト、ついてますか―問題発見の人間学
「ライト、ついてますか―問題発見の人間学」





問題と、問題解決について書かれた本。

日本語がちくと読みにくいが、読んでるといろいろなことに気づかされる。

問題とは、現状の認識と、こうあるべきだという姿との違いから生まれる。
これは他の場所でも同じことを見聞きしたことがある。



それが「誰の問題なのか」ということを考えるのも重要だ。
駐車場がいっぱいで止める場所に困るということが、我々利用者の問題と考えるのか、少しの時間歩くことをいやがる自分の問題だと考えるのか。
どう捉えるかで、問題解決の仕方もガラリと変わる。

もし「我々の問題」だと考えれば、その解決法は、駐車場を拡張すべし、利用制限をすべし、ということになるだろう。
もし「私の問題」だと考えれば、歩きやすい服装で少し早く家を出るようにしよう、ということになるはずだ。
解決方法は一つじゃない。見方を変えれば解決法も変わる。

また、関係者なのに問題を感じていない人がいたら、巻き込んでしまうべし、と書いている。
学長には専用の駐車スペースが用意されており、駐車場不足とは無縁であった。
学生たちはここにわざと車を停めるようにし、学長も駐車場不足問題の当事者となった。



覚えておきたい言葉

「ユーモアのセンスの無い人のために問題を解こうとするな」
ユーモアで解決できる問題というのもある。


「君の問題理解をおじゃんにする原因を三つ考えられないうちは、君はまだ問題を把握していない」
問題というのは起きてから気付くもの。問題定義には見落としが必ずある。起きる前に気付くには、普段から自分で考えていること。


「もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ」
『今が昼で車のライトが付いているなら、消してください。今が夜で車のライトが付いているなら、そのままで。今が昼で車のライトが消えているなら、そのままで。今が夜で車のライトが付いていないなら、付けてください。』…こんな看板誰が読む?
一言、こう書いておけばいいのだ。
『ライト、付いてますか?』
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【2011/08/11 19:05 】 | 書評 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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