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「エンジニアとしての生き方」
元Microsoftの中島聡氏のブログ、Life is beautiful の人気エントリーを再構成した本。 本の冒頭、氏がWindows3.1用のサードパーティのソフトをWindows95で動くように改造するウルトラCのアイデアのエピソードが載っていて、 その話がいきなり面白いのだが、 中身のメインはそういう裏話より、 技術者としての気構えとか、どうキャリアを考えるかとか、そういう話が多く載っている。 起業を目指してるとか、そこまでじゃなくとも、ちょっと意識のある若い(若くなくても)技術者とか、 新社会人とかが読むといいんじゃないのかね。と思う。 日々の仕事をルーチンワークのようにただこなすだけになってしまった人には、 「価値のある人材になるためには何を学べば良いのか、どんな仕事を経験すれば良いのか、どんな人的ネットワークを築けば良いのかを常に意識し続けて自分のキャリアパスを作っていく必要がある」 という言葉をよく聞いてほしいし、 「どんなに優秀なエンジニアでも、プログラムを自分自身で書かずに良い詳細仕様を作ることは決して出来ない」 には気付かされた。 仕様書を仕様担当が書いてこないのは当たり前なんだ。優秀なエンジニアでさえ書けないものを、優秀かどうか以前にエンジニアでさえない人に書けるはずがない、それを期待していることが間違っていたのだ。 (とここまで書いて、改めてブログを見てみたら、この話が一番人気エントリーだった。やっぱりみんな同じことを思ったんだ。) 中島氏が独立して作った会社UIEは、iPhoneアプリとか作ってるそうで、 2つリリースしたと紹介してたが、2つともしっかり持ってたよ。ううむ。 実は日曜日に、この人の出版記念講演を生で聞いてきた。 Ustream配信もある。 サインもちゃっかりもらってしまった。 何でもとことん調べるたちだそうで(ブログを読んでいてそんな気がしていたが)、原発についても技術者向けの資料まで読んだりしたそうだが、 昼寝の最適な時間の長さまで研究したそうだ。 その長さは18分だという。 それが一番ちょうどよく脳内が整理される(曰く、ガベージコレクション)んだそうだ。 他にも面白い裏話的エピソードが聞けた。 Microsoftでコードを読んで感動したことがあったそうで、どんなプログラムかというと、 色の塗りつぶしを行う処理なのだが、 周囲の状況から最適な塗りつぶしアルゴリズムをその場で生成してスタックに積み、 それを元に塗りつぶしを行うようになっていたんだそうだ。 それを聞いてびっくりした。 そんなやり方、考えたことも無かった。Microsoftすごいな。 PR |
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