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【2024/09/09 07:09 】 |
Provisioning Profile の作成
今回は、Mac Xcode上で作ったアプリを実機(iPhone/iPad)で動かすために必要な
"Provisioning Profile"
を作る方法を書きます。


ここの作業は挫折レベルMAX。

何をする必要があるのか分からないし、サイトは全部英語だし・・・。


ではでは解説していきます。


まだ済んでいない人は、先に
member centerへの登録(無料)(過去記事)と、
developer programの購入(有料)(過去記事)を済ませてきてください。
どちらもこれからの作業に必須です。


では始めます。

まず、member centerに行って、
iOS Provisioning Portal
をクリック。

prov01_top

プロビジョニングポータルのページに来ます。

prov02_home

左のタブに
・Home
・Certificates
・Devices
・App IDs
・Provisioning
・Distribution
という項目があります。

Certificatesは認証。PCがこれを使うという証明です。
Devicesは、作ったアプリを転送したい実機を登録する場所です。最大100台のiPhone, iPadが登録できます。
App IDは、アプリ固有のIDを決めます。
Provisioningは、これらの情報を一つにまとめたファイルになります。
Distributionは、実際にアプリをストアに置いて配信する際に必要になってきます。これについては後日別の記事で説明します。


まずは認証です。
Certificateタブをクリックします。

prov03_cert

RequestCerificateボタンを押すと、なにやら英語で説明書きが出ます。

prov04_createDevCert

要するに、自分で認証局に署名をリクエストしろ、そのCSRファイルをこのページから送信しろ、ということのようです。
どうやったらCSRファイルが手に入るのか、ということが英語で説明されているのでした。

では作っていきましょう。

prov05_createCSR

Macには標準アプリケーションとして、
アプリケーション→ユーティリティ→キーチェーンアクセス.app
というのが入っているはずです。
それを起動し、
図のように、キーチェーンアクセス→証明書アシスタント→認証局に署名を要求
を選択。

prov06_enterCertInfo

すると、証明書情報なるものを入力しろと言われます。
メルアドと名前を適当に入力し、「ディスクに保存」を選択して続行。

prov07_certCreated

すると、デスクトップ(かどこか)にCSRファイル(拡張子は .certSigningRequest)ができているはずです。

prov10_submitCSR

そのCSRファイルを、先ほどのページで選択して送信。

prov11_certFin

これにてCertificateは終了。
Your certificate の欄に新たなファイルができていることを確認。
もしStatus が Pending になっていたら、ページをリロード。
すぐIssued になるはずなので、ダウンロードボタンを押しておきましょう。
何に使うのかよくわからないけど、***.cer というファイルがダウンロードできるはずなので、一応保存しておく。


次はDevice。
アプリを転送したいデバイスを登録します。

prov12_device

左のタブのDevicesをクリック。
で、出てきた Add Device ボタンをクリック。

prov14_addDevice

デバイスの名前とIDを入力する欄が出てきます。
デバイスの名前は、自分で自由に決められます。
デバイスIDは、16進数の40桁の数字です。
デバイスIDなんてどこ見たら分かるの?・・・例えば、デバイスをMacに繋いだ状態で、XCodeのオーガナイザから見ることができます。
iTunesなどで表示されているシリアルIDとは違うので注意!

prov13_howtoGetDevID

好きなだけデバイスを登録したら、Submit。
次のページで確認して問題なかったら、次へ進みます。

prov15_addedDevice


次にApp ID を作ります。
これはアプリ1つにつき1つ必要になるIDです。
ただしそれはストア経由で配信する場合で、自分のMacとiPhone/iPadでテストしている間なら、1つのIDですべてのアプリを扱うことができます。
普段は、毎回毎回新しいアプリを作るたびにAppID作っていたら面倒なので、共通のIDを作ればいいと思います。
本当にストアで配信する時だけ、改めてちゃんと固有のIDを作りに来るようにすれば十分です。

という訳で、開発時専用の共有IDを作る前提で進めます。

prov17_appID

左のAppIDタブをクリック。
右に現れる New App IDボタンをクリック。

prov18_createAppID

AppIDを作る画面です。
Description欄には、このIDの名前を自由に付けましょう。あとで見て分かりやすいものを。
開発時のものならTestとかDevとかを含む名前にしたり。
ストア配信時のアプリ固有のIDなら、そのアプリの名前を含む名前にするが吉。

Bundle Seed ID欄は、最初は Generate New しか選べないはずなので、おとなしくそれを選択。
2つ目以降、複数のIDでキーチェーンを共有したい場合は、同じSeed IDを選択することになります。

Bundle Identifier とは、アプリを識別する際の固有名です。
ここに記入したアプリでしか、このAppIDは使えないということになります。
で、Bundle Identifier って何ぞ?

prov24_bundleIdentifier

・・・ここに書いてあります。
XCodeでプロジェクトを作ると、必ず
***-Info.plist (***はプロジェクト名)
というファイルが自動で作られているはずです。
そこに書かれています。
何もしないと、
com.yourcompany.***
という名前になっているはず。

だから、これを書けばいいわけです。が、
このBundle IdentifierをそのままAppIDに使ってしまうと、そのアプリでしかAppIDが使えないので、これは不便。
違うアプリを作ったら、違うBundle Identifierになってしまうので使えなくなる。それじゃあ困る
ので、どんなBundle Identifierでも使えるように、
*
と一文字だけ入力します。これでOK。どんなBundle Identifierのアプリでも使えるようになります。
(注:XCodeのほうは書き換える必要ありません。ProvisioningPortalのほうで * と入力します)

prov19_createdAppID

できたら、追加されているはずです。確認しましょう。
多分、 Bundle Identifier に * と入力した場合は、上の写真と異なり、
アップルからのプッシュ通知や、アプリ内課金、GameCenter対応などの
全部の項目が Unavailable になっているはずです。
ですが、これらの機能を使わない限り、問題ありません。
もし必要になったら、ちゃんと固有のアプリ名をBundle Identifierに設定した新しいAppIDを作ってください。


では最後に、ここまでのすべてをまとめたProvisioning Profileを作ります。

prov20_provisioning

左のタブのProvisioningを選択。
右のNew Profileボタンを選択。

prov22_createdProvisioning

このページで、今まで作ったものすべてが紐づけられます。
ProfileNameには自由に名前をつけ、
Certificates欄には、先ほど作ったcertificateが表示されているはずなので、チェックを入れます
AppIDにも、さっき作ったIDがリストで表示されているので、選択。
Devicesには、先ほど追加したデバイスが一覧表示されるので、使いたいデバイスを選んでチェック。

Submitしたら、新しいProvisioning Profileが作られます。

prov22_createdProvisioning

StatusがPendingだったら、ページをリロード。
Activeになったら、ダウンロードボタンを押して、Provisioning Profileをダウンロード。
***.mobileprovision (***は、ProfileName)
というファイルが手に入ります。

これこそが求めていたプロファイルです。
これでやっとProvisioning Portalでの作業は終わりです。

あともう少し。
今度はXCodeを開いてください。

prov25_organizer

XCodeのオーガナイザを開いて、Provisioning Profiles のタブをクリック。
ここに、プロファイルをドラッグ&ドロップします。


それからもう一つ。
プロジェクト→プロジェクト設定を編集をクリック。

prov27_projInfo

ビルドタブから、 Code Signing という項目を探してください。
コード署名ID
という欄があると思いますが、ここで
iPhone Developer
を選択してください。もし無い場合は、自分で打ち込んでください。
これ、何なのかというと、

prov28_keychain

キーチェーンアクセスのリスト中の、どの証明書を使うか、というのを選んでいます。
(このiPhoneDeveloperっていつの間にできたんだろう)
ちなみに、配信用のprovisioningを作ると、下のiPhoneDistributionというのが作られます。



・・・という訳で、長かったですがここまでできたら、やっとアプリを実機転送できます。
USBでiPhone/iPadをMacに繋ぎ、XCodeで
プロジェクト→アクティブSDKを設定→Device
を選択して、ビルド+実行!




起動できた? おめでとさん。

次回は配信する方法について書きましょう。
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【2011/04/10 18:50 】 | iPhone | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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